
今の自分は本当にどうしようもない。だから日々、膝を抱えてうずくまっている。答えを探そうと街を歩き回る。だけど、答えはすぐには見つからない。そしてまた途方に暮れてしまう。
そんな状態だから、山頭火の言葉は痛いほど身にしみる。本当に痛い。声に出して読むとその何気ない言葉がものすごい力で僕を打ちのめす。その瞬間、僕は我を忘れてしまい、ただ空を眺めるしかなくなってしまう。
でもしばらくすると心が落ち着いてくる。そして山頭火の言葉から何かを得ていることに気がつく。それに気がつけば大丈夫だ。
だけど今はその言葉がなかなか素直に受け取れない。読んでも心が閉じたままなんだ。でもきっとそれも時間がたてば、また落ち着くに違いない。そう思うから今日も山頭火の言葉を何度も読み返している。