2008年11月15日

THE WHO

who yokohama 2008.11.14

 約一年ぶりの井の頭線。同じく約一年ぶりの東横線。精神的ストレスで乗れなくなった電車。乗る前は変な緊張感で少しだけ震えていた。目を閉じる。久しぶりの電車は何とか大丈夫だった。

 2002年にAC/DCを見て以来の横浜アリーナ。少し早く着いたのに、そこはもうたくさんの人であふれていた。みんな同じ気持ちでここにいるんだなあ。それって素敵なことだとまだ青い空を見ながら実感した。
 きらきらと輝く少女。仕事終わりのサラリーマン。たくさんのロック・キッズ達。モッズ・コートを着て嬉しそうに歩いている白髪まじりの五十代位のおじさん。おそろいのTHE WHOのTシャツを着て、手をつないでやって来た年配の夫婦。そんな人達を見ていたら思わず泣きそうになった。

 中に入り、席に着く。アリーナ席D14列34番。ステージがよく見えるいい席だった。後ろの二階席の方で少しだけ空席があったけどほぼ満員の会場にやっぱり泣きそうになる。横浜アリーナのあの雰囲気って大好きだ。
 冷静さを保っているつもりでも実際はがちがちに緊張していた。肩に力が入り、頭が何だか重たく感じる。もどかしい気持ちが爆発しそうになった時、客電が落ちた。

 地響きのような大歓声の中、ロジャーとピート、サポート・メンバーがステージに出てきた。2004年のロック・オデッセイと同じ編成のバンドだ。今回はロジャーとピートもちゃんと見える。
 ピートが印象的なリフを弾く。「I CAN'T EXPLAIN」だ。その瞬間、涙があふれた。
 「BABA O'RILEY」ではそのイントロのシンセの音が鳴り始めた時、前回同様失神しそうになる。ピートが「Don't cry〜」と唄っても涙はとまらない。
 バンドは成長していた。ピノのベースとザックのドラムス。今回はとても重たいビートだ。ザックはとてもまとまった演奏だけど、そこにはキースの音が確かに重なる。ピノの「MY GENERATION」でのベース・ソロもばっちり決まっていた。本当にカッコよかった。
 ラビットの印象的なピアノで始まった「Love Reign O'er Me」のロジャーの圧倒的な唄に鳥肌がたつ。ロジャーの声ってなんて美しいのだろう。ピートのメッセージを伝えるヴォーカリストはロジャー以外にあり得ないのだ。
 本当に圧倒的な音だった。「伝説のバンド」なんていう言葉は必要ない。今でも進化し続けているバンドの音にただただ立ちすくむしかなかった。やっぱりすごいよTHE WHOって。
 前回よりは冷静に聴けたと思う。これが最後だという気持ちで聴き入った。僕はTHE WHOのライブを二回も見たんだ。言うことなしだ。

 帰りの電車。会場で買ったトート・バッグに印刷されたでっかいTHE WHOのロゴを見ながらニヤニヤする。変に思われてもいい。僕はTHE WHOを見たんだぞ。だから大丈夫だ。
 家に着いてひと息つく。ミルクティーを飲みながらパンフレットをながめる。あっという間の二時間だった。心地よい疲労感の中、THE WHOをずっと聴き続けてきて本当によかったと思った。ロジャーとピートがくたばって、本当の最後の瞬間がやって来るまでちゃんと見届けるつもりで生きていこう。
 
posted by 慈音 at 07:46| Comment(0) | THE WHOを見たんだ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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